※製品吐出能力は100％オーバーランの場合です。

① サニタリー規格

食品機械として不可欠な国際衛生基準（３-Ａ、USDA、FDA）に基づいて製造されており、安心して生産に使用して頂けます。

② トレーサビリティ

運転状況をPCに連続出力/記録することができます。
異物混入事故等の際に記録を遡り、異常や変動を追跡できるので、原因解明のための重要な手掛りになります。

③ 冷却効果と機械的構造

熱交換部（冷凍シリンダー内）では、部位ごとに変化する製品の状態に対応できるよう、ブレードの分割や配置を考慮しています。

④ 機械自体の洗浄性

ウォッシュ・ダウン設計…製品接液部だけでなく、制御盤・動力盤を除く機械の外部も丸洗いできるので、 機械自体を清潔に保つことができます。

⑤ 製品の安定性

安定した製造運転をするために重要な要素となる、 ミックス流量・製品の粘度/温度・オーバーラン・シリンダー内圧を的確に制御します。

⑥ 異物混入の防止

製品接液部には、国際衛生基準/規格に沿った材質/設計の部品を使用しています。
製品への異物混入の危険性が極めて低い完全非接触式のメタルローターポンプを採用することで、食品の安全を守ります。

⑦ 優れた耐久性

Gram社のアイスクリームフリーザーは、国内外から優れた耐久性を評価されています。
日本国内において、50年以上前の機械もいまだに製造を続けています。
オールステンレス構造になったWS型機は、その耐久性は更に向上しました。

⑧ ミックスロス軽減

これまで最も難しいとされていた冷凍が短時間で安定することで、製品が安定し、ミックスロスの大幅軽減に繋がりました。

⑨ メンテナンスサービス

トレーニングを受けた専門のサービスエンジニアが対応します。
また緊急の要請に対応できるよう、交換部品も常時在庫管理しています。

⑩ 海外情報の提供

米国と欧州に製造拠点があり、海外の先進技術や商品情報をご提供しております。

① フリーザーの製造工場

Gram Equipment社のフリーザーは、Waukesha Cherry-BurrellのVOTATOR製造技術に、 APV Crepacoの
アイスクリームフリーザー製造技術及びスタッフが加わり、名実ともに世界一の製造加工技術とスタッフにより、
厳格な国際衛生基準/規格 (FDA・USDA・３A)に基づいて製造されました。
ＨＡＣＣＰ対応の工場にも、自信をもってお薦めできる製品です。

② ソフトウェア

全自動制御一つ取っても、その背景にあるテクノロジーにより、設計されるソフトウェアは大きく異なります。
単にボタン一つで製造運転できることを称して全自動というのでは、本来人間の五感により管理される食品の製造を、
機械に代行させるには不十分ではないでしょうか。
WSフリーザーでは「熟練のオペレーターの運転技術を再現する」ことをコンセプトにプログラムを作り上げています。
WSフリーザーの持つ機能を、いくつかの具体例と共にご説明します。

製品登録

一般的な全自動制御では、ミックス流量・オーバーラン・モーターロード・シリンダー内圧等をあらかじめ製品ごとに登録しておき、
運転に際しては製品名を呼び出すと、後はボタン１つで各機器が自動的に製造運転を開始し、 あらかじめ登録した設定に基づいて連続運転が
できるというレベルです。
これに対し、ＷＳフリーザーでは、製品ごとのオーバーラン修正・冷却方法・制御方法・警告帯等を始めとする細部にわたる設定が可能です。
フリーザーの運転はフロントパネル上のカラータッチスクリーンで管理・制御され、登録や呼び出しも操作は簡単です。

オーバーラン

フリーザーにおいて重要な要素であるオーバーランは、製品ごとに異なるミックスの組成により、 同じエアー量を注入しても大きな差異が生じる場合があります。
ＷＳフリーザーでは、生産中に実測したオーバーランを入力し、その場で修正・記憶することができ、 すべての製品において正確なオーバーランが実現します。

冷却方法

モーターロードの制御、製品温度、蒸発圧力の制御の3通りがあります。
モーターロードによる制御は、ミックスが冷却されることにより粘度を増し、これを攪拌するダッシャーに負荷がかかり、
上昇するダッシャーモーターの電流値を制御することで、製品の硬さ（＝冷却）を制御するものです。
製品温度による制御はシリンダーから出た製品の温度に基づき冷却を制御するため、 非常に低負荷でモーターロードに変化が表れにくい製品を製造することに適しています。
蒸発圧力による制御は、冷却システムの変動を吸収し、冷媒の蒸発圧力を一定に保ち、安定した冷却を行います。（運転中モード切替え可能）
この選択に加え、製品に合わせたPIDの設定はもちろんのこと、 始動時の冷却の度合や最大冷凍負荷の設定等を製品ごとに設定することが可能です。
また過負荷になった時でも単に冷凍を切るのではなく、冷媒の供給を断ちＥＰＲの開度を自動的に若干絞って、 連続運転をしながら復旧させる
新しい方法もインストール可能です。

簡単操作と安心のインターロック機能

カラータッチスクリーンにより、ポンプ・ダッシャー・冷凍といった個々の操作ボタンが省略されております。
また、ミックス切れ等のフリーザー以外の不備でも自動的に停止して対応する他、 ＣＩＰや殺菌時においても電気信号の送受による確認や、
シリンダーへの温水・洗剤の流入を圧力により確認しなければ各機器が作動しないなど、
安全な製造運転のためのさまざまなインターロック機能を備えています。

事故を未然に防ぐメンテナンス情報

全自動フリーザーは運転時間の積算により、ポンプ・ローター・シール・スクレーパーブレード・ブッシング等の磨耗の点検のために、
カラータッチスクリーンの画面が点滅表示し、オペレーターの注意を喚起して、異物混入などの事故を未然に防ぎます。
またオイル交換や冷媒のストレーナー掃除等、機械のメンテナンス情報も同様に表示されます。

運転状態のモニタリング

生産管理の上で重要な、運転状態の連続モニタリング及び蓄積が可能です。
ミックスと製品の温度・モーターロード・シリンダー内圧等の実測値及び設定値と日時も含む17項目を、 カラータッチスクリーンにより
お手持ちのPCに出力します。
万一異物混入等の事故が発生した場合でも、こうした記録により時刻の特定及び原因追及（トレーサビリティ）が容易です。

③ ハードウェア

厳正な品質管理体制の下で製造されるフリーザーや部品は、各種安全規格をクリアした材質と設計による高品質な製品です。
日本国内におきましてもこれに準拠し、部品の生産や機械加工を行なっており、 既に50年を越えた今でも製造運転を続けている
フリーザーが数多く存在するのは、すべて高品質がゆえの耐久性の高さと、 優れた保守技術によるものと自負しております。

プリエアレーター（オプション）

ＷＳフリーザーは、CRミキサーをプリエアレーターとしてオプションで装備することが出来ます。
冷却直前に製品中の空気細胞を均一に分散し、安定したオーバーランを実現するプリエアレーターの効果は既に高い評価を頂いております。
また構造は単純で、CIPによる洗浄にも適し、小さな氷の粒による目詰まり等の心配もありません。

ミックスポンプ

フリーザーには常に安定的で高いオーバーラン精度が要求されます。
オーバーランを制御するうえで重要な役割を担うのがミックスポンプです。
例え電磁流量計をミックスラインに設置しても、ポンプの性能が優れていなければ、オーバーランの安定は望めません。
WSフリーザーではゴムローターのCPロータリーポンプ(Rポンプ)か、メタルローターのワーケシャポンプのいずれかを選んで頂きます。
いずれも定量性に優れたポンプで、CPロータリーポンプ(Rポンプ)は、国内においてはワサビや醤油等の2～3ｇの小袋充填に
広く採用されています。

質量流量計（オプション）

フリーザーのミックスラインに質量流量計を設置することにより、更に高度なオーバーラン制御が可能となります。
加えて運転立上り時、ミックスロスを最小限にするためオーバーランの入っていない、冷却不完全な製品をバランスタンクに戻し、
規定に達した時点で充填を開始する方法や、 多少エアーを抱いたミックスでも安定したオーバーランを維持するため重要な役割を果たします。
質量流量計はオーバーラン測定・記録装置としても使用できます。

④ メンテナンスサービス

衛生基準/規格

弊社のフリーザーは、これらの厳しい基準/規格に準拠した材質と設計により製作され、安心してご使用いただけます。

冷凍シリンダー

Gramでは冷凍シリンダーに純ニッケル（99.97％）を採用し、製品接触面を硬質クロームメッキ（100ミクロン以上）加工しています。
その優れた耐久性は、既に国内で広くご使用いただいているフリーザーの実績により証明されています。

電磁流量計とミックスポンプ

電磁流量計を設置しても、ミックスポンプに定量性が無ければ、オーバーランの安定は望めません。
ＣＰポンプは醤油やソース等の小袋充填に採用され、±0.2ｇの精度に応えております。
ワケシャポンプはメタルローターポンプの第１号製品で、世界中のメタルポンプのパイオニア的存在です。

メンテナンスサービス

ＷＳフリーザーはメンテナンス整備の負担軽減のため、デザインとシステムを大幅に改善しました。
従来の冷凍インスタントガスシャットオフバルブﾞを無くし、ポンプ油圧駆動装置をインバーター方式にした新システムを採用しました。
その結果、ポンプとダッシャーの消耗部品の交換がメンテナンス整備の中心となりました。

※製品吐出能力は100％オーバーランの場合です。