- 1902
- ミラーがブラインの循環を使用して最初のバッチフリーザーを製造。
- 1906
- Creamery Package Manufacturingがブライン循環方式の最初の連続式フリーザーを紹介。ホローディスク内はブラインにより温度が下がり、回転によりエアーを取り込みます。その製品は重力により排出されオーバーランのコントロールもディスクが取り込むエアーの範囲に限られているためにとても柔らかく、 掻取り運動もありませんでした。
- 1914
- 直膨式バッチフリーザーが開発され、当初は非常に人気を博しました。Creamery Package Manufacturingはこのバッチフリーザー発表により、アイスクリーム産業界にその名を位置付けることとなりました。バッチフリーザーは今もなお使用されており、通常の手順ではフリーザーにミックスを冷却シリンダーの約半分入れ、 ダッシャーを回転させ冷凍します。
ダッシャーモーターロードがある程度上昇した時に冷凍を切り、希望通りのオーバーランが得られるまで攪拌しエアーを取り込みます。オペレーターはバッチフリーザー冷却シリンダー内のアイスクリーム量を見てオーバーランを判断します。 - 1926
- 掻取り式フリーザーがClarence Vogt氏により発明されました。
このフリーザーは圧力をかけてエアーを取り入れる方法を採用しています。
このコンセプトにより、熱交換の効率が上がり、より多くのエアーを取り込めるようになりました。
Vogtフリーザーではポンプにより冷凍シリンダーに送るミックスを計量し、 製品排出ポートに設置してあるホールドバックバルブにより製品を冷凍する間、冷凍シリンダーに圧力をかけることにより、 ミックスにオーバーランを取り込みます。 - 1934
- Creamery Packageが掻取り連続式フリーザーを紹介しました。
- 1955
- Creamery Package Manufacturingモデル“M”フリーザーが紹介されました。
このフリーザーの基本的デザインの特徴は、K/W型に引継がれました。【その ”M“ フリーザーの特徴とは】
- ロータリーポンプによるポンプシステム:ミックスポンプと製品ポンプを一定比率で運転することにより、冷凍シリンダー内の圧力を維持する方法です。
- ※シャットオフバルブ付き満液式冷凍システム:オペレーターが必要に応じて急速に冷凍を開始もしくは停止することが可能です。
チェリーバレルフリーザーの歴史
- 1926
- 現代のアイスクリームフリーザーの基本的なデザインは、1926年ケンタッキー州ルイビルのClarence Vogt氏が発明した、 掻取り式熱交換機を使用したアイスクリームの製造によりスタートしました。
- 1928
- クリーブランドで開催された乳業Expoで、特許権がチェリーバレル社により登録されたことで、 より一歩進んだアイスクリームの製造が紹介されたのです。
Vogt連続式アイスクリームフリーザーはアイスクリームの大量生産を可能にしました。
この新しいフリーザーでは、1バレルのバッチブラインフリーザーのドラム内ミックスに、エアーを送り入れ凍結したミックスを掻取ります。
このコンセプトにより熱交換率は向上し、より多くのエアーを取り込めるようになりました。
ミックスはフリージングシリンダーに充填され、出口ポートに設置されているホールドバックバルブまで送られます。
連続してアイスクリームを製造することで、オペレーターはオーバーランをコントロールでき、 イングリディエントフィーダー(添加物混入)と充填機を効果的に使用できるのです。 - 1928
- 乳業Expoにおいて、Neapolitan Three Tube Vogtアイスクリームフリーザーが紹介されました。
1台の機械で3つのフレーバーを同時に製造できる、始めてのフリーザーでした。
3つのフリージングチューブが別々に操作できるために、 異なるフレーバーや1つのフレーバーを大容量で製造することが可能になったのです。 - 1986
- Vogt Premiereフリーザーラインが1986年に紹介され、チェリーバレルはフローズンデザート製造に革命を起こしました。マイクロプロセッサーによりコントロールされたフリーザーにはモニターが内蔵され、 自動的に必要なオペレーションを調節する機能もついていました。
当時はアイスクリームやフローズンデザート産業は急成長しており、 コンピューターによる緻密なフリーザー運転により様々な製品に対応できるようになったのです。
クレパコフリーザーの歴史
- 1934
- Creamery Package Manufacturing Co. Ltd.社(弊社名CP Engineering Inc.の起源)が、 掻取り式熱交換機のコンセプトに基づいて連続式フリーザーを紹介しました。チェリーバレルモデルとクレパコモデルの主な違いは、ポンプによりミックスと排出される製品を一定に送るところにあります。
またCreamery Packageは、コールドブラインではなくアンモニア冷媒を直接使用することを奨励しました。 - 1960
- ミックスエアーポンプのコンセプトが発明されたことにより、オーバーランコントロールにも影響を与えるシリンダー内圧の変動から、 エアーインレットを分離しました。
ミックスエアー式フリーザーは、ミックスポンプの他に速度の速いミックスエアーポンプを設け、 両ポンプ間に生じるバキュームによりエアーを引き込み、シリンダー内で混ぜ合わせます。 - 1963
- リサーキュレーション式フリーザーが紹介されました。
これはアイスクリームをミックスインレットのラインに一部再循環させることにより、入ってくる新しいミックスと混合する仕組みになっており、 これにより低温でオーバーランの高いアイスクリームも、モールドに充填できるようになりました。 - 1964
- Creamery Package ManufacturingはSt..Regis Paper社に吸収されCP Division St.Regisとなりました。
- 1966
- ダッシャーの凍結防止システムとポンプのCIP用バイパスカバーが紹介されました。
- 1973
- CPグループはAPV Holdingsにより買収され、社名がAPV Crepacoへ変わりました。(後にAPV North America, Inc.)
- 1977
- フリーザーはマイクロ・プロセッサー・コントロール仕様にデザインされ、 フリーザー内のアイスクリーム粘度をコントロールするため、ダッシャーモーターの負荷を採用しました。
- 1991
- 革命的WSフリーザーが紹介されました。
その主な特徴として、フレームや冷凍圧力容器の部品を含む全てがステンレスで組立てられ、 衛生面とメンテナンス面での改善が図られました。今日でもWSの特徴の多くが市場においてスタンダードとなり、競合会社にも取り入れられています。 - 1998
- Waukesha Cherry-BurrellはWSフリーザーの製造ラインその他のAPV Ice cream製品を買収し、 アイスクリーム部門をWCB Ice creamとしました。(現 Gram Equipment Inc.)
草創期はシンプルな構造だった連続式フリーザーも、CIPポンプや全自動オーバーランコントロール・粘度コントロールを備えた、 より発達した機器に進化してきました。
今日、フリーザーはPLCオートメーションと製品を製造するうえで重要な影響を与える、 パラメーターのコントロールが表示されるカラータッチスクリーンオペレーターインターフェースを使用しています。